昨年、再版となったディオスコリデス薬物誌ハーブの聖典と言われている一冊です。家族で同じものを2冊購入してしまったのでお譲りしたいと思います。すでに手に入りづらくなっており、Amazonでも定価を超えての販売となっております。この機会に是非!定価7800円内容紹介古代の医薬の知の集大成、待望の原典訳! /プリニウス『博物誌』とほぼ時を同じくして成立し、以後ルネサンスまで連綿と読み継がれた不朽の名著の、ギリシア語原典からの全訳。生薬として有効な動植鉱物を827項目にわたり取り上げて調合や用法について解説、「西洋の本草綱目」とも称されるその全容を、定評ある校訂本に基づき、詳細な訳注とともに紹介する。魔術的な植物知識の源泉のように語られることも多い「ディオスコリデス」の「真の姿」をここに明らかにする。出版社からのコメント最初の日本語訳『ディオスコリデスの薬物誌』は、1983年にエンタプライズ社から刊行された。この訳書は、1655年刊行のJohn Goodyerの英訳本をRobert T. Guntherが校訂して1934年に刊行した“The Greek Herbal of Dioscorides\" (Hafner Publishing Company, New York) を底本としたもの……である。すでにMax Wellmann校訂のいわばディオスコリデスの最終的な底本というべきギリシア語原典が刊行されているにもかかわらず、この校訂本に拠らない、本文に後世の竄入さえ混じっている英訳本が選ばれたのは、ユリアナ・アニキアに捧げるために書き上げられたいわゆるウィーン写本用にある画家が描いた植物の彩色画が、白黒になってはいるものの随所に見えるので、読者にとっていっそう興味深いと考えられたからであろう。しかしグッドイヤー&ガンサー版はヴェルマンの薬物の項の立て方とはかなりの相違があり、……ギリシア語原著に基づいて『薬物誌』を研究する場合には不便がつきまとう。……こういう翻訳が一つのきっかけとなって日本でもディオスコリデス研究がさらに進むよう願う。(「訳者あとがき」より)